南部コース（山あり海あり古道ありコース）　2005/09/1９(月)　敬老の日　晴
★★★　（梅と古道の街、南部を歩く　時間が止まった風景と出会う）
参加メンバー　"奈良のタフガイ”
コース（パンフ）　７．６Ｋｍ　２Ｈ２０Ｍ >　２Ｈ０５Ｍ
　　　　　　　　　　１１：１８スタート−−−＞１３：２３着　

　今時の季節にこの和歌山の地のこの南部を歩いている人はいない。
南部といえば、日本一の梅の生産地であり、２月にはそれはそれは
一目千里梅林といわれる光景を目にすることのできる景勝地である。

ちょうど１０ヶ月ぶりの歩きである。去年から今年はじめにかけていろいろ
あったが、よう〜やく自然のパワーに接する時間ができた。
の〜〜んびりと行こう。
海に山が迫り、両方を楽しめるハイキングコースとして紹介されている。

天王寺からオーシャンアロー号にのり、紀伊田辺から折り返し、南部におりたった。
田舎の何もない駅である。

まずは、安養寺へ。源信僧正が熊野巡礼時に建立したと言われる。和歌山県最古の板碑がある。
安養寺をあとにして、三鍋王子跡へ向かう。王子社というのは、熊野詣の際に休憩所、宿泊所として使われた
ところで、熊野九十九王子といわれる数がある。以前の湯浅コースでもいくつかあったと記憶する。

安養寺	福荘（なんば焼のお店）有名らしい	三鍋王子跡にある古道案内図

ここを通過し、丹川地蔵、勝専寺をみてしばらく歩くと、海辺にでる。和歌山の地はほんとうに山が海に迫っている
地であることを感じる。海の風が汗ばんだ体を包む。ここちよい。
勝専寺には幹回り３．３ｍのおおきなソテツがある。南国のお寺にはソテツが多いのも特徴。
海岸をしばらく歩き、また内陸へ。大きな橋が現れる。南部橋。このわきにさすがは梅の里。
紀州梅干館という観光客相手の大きな建物が目に飛び込んできた。
ひやかしにはいってみるが、なんのことはない梅干のいろんな地元名産品を製造販売。
一粒だけ、試食し、疲れたからだに塩分補給。ハイカーにはここでの塩分補給は恵みかもね。
ぜひおよりください。

丹川地蔵	勝専寺	南部橋（歩道）から紀州梅干館を臨む

日眼前にでた海（南部湾）左	日眼前にでた海（南部湾）右	農地にある大きな梅干工場

海を見たあと、コースは山へ向かう。南部峠といわれる峠越えである。千里梅林といわれるコースへ入る
のである。峠越えといってもそれほど急勾配な道を歩くわけでもなく、よく歩いている人にとっては
なんてことはないでしょう。峠の横にホテルという案内あり。【こんなところにホテルとは。】　ついてみると
わかった　ラブホテルである。しかし、なんの案内もない。これでやっていけるかなあ。
南部峠にはお地蔵さんがある。峠を行きかう昔の人達も見たであろうお地蔵さんである。
４００年ほど前のものと言われる。４００年前の人と同じお地蔵さんをみているのか　と思うと時間の不思議さを
感じざるを得ない。山を降りる。海から山へ、山から海へである。

途中椿の木の群生があった、根が露出している。なにやら動いた。よ〜〜〜くみると沢蟹である。
かなり大きいかにだった。よ〜〜く肥えていた。外敵もおらずの〜〜んびりと生きてるんだろうなあ。
椿の根の根元にはやたらと穴が開いていて、どうやらここが沢蟹のねぐららしい。
あたりをみると沢があった。きれいで透明な小川だ。

やがて、海を見下ろす王子跡についた。千里観音、千里王子、その浜は千里の浜である。

季節の花と蝶	南部峠のお地蔵さん	千里の浜

千里観音から千里の浜を見下ろす。熊野詣での 人たちがその昔、往来し見た光景である。 ビューポイント。 浜はあるきにくい。どこから来たのか、４人ほどが 浜で魚釣りをしていた。 しかし、歩きにくい。千里王子を後にし、今度は 山かはたまた海の続行か。ひとやま超えるようだ。 熊の古道、千里梅林の立て札がみえる。 さあ、最終ゴールの岩代駅は近い。 がんばろう。

千里の浜	岩代駅は間近、山から海を臨む

爽快な風に体を包まれながら、山を下る。しばらくぶりのハイキングに汗を流し、爽快感１００％達成。
距離的には短かったが、今年最初のコースとしてはまずまずかなあ。

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